第三十五部の壱 再会、雨女と晴れ男

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 火坑はまた嬉しくなったが、少し待っていてくれと、掃除道具を片付けてから二人を店に入れて。表には、『貸し切りです』と一筆書きで貼り紙をしたのだった。 「さあ、灯矢君? 何が食べたいですか?」 「……オムライス」  と、リクエストがあったので。心の欠片はあの時と同じようで違う、『卵達』にさせて。  自宅で作る時とは違う、楽庵らしいオムライスを作ることにした。
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