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ジャンプ所じゃなかった三歩目
そんな風に楽しんでくれる人を得たからネット投稿サイトにも少し興味は向きましたが、やはり度胸がなくて何年も手を出すことはありませんでした。
それがひっくり返った大事件。
車に追突されて空を飛びました。
身動きすら出来ない中、泣いて痛いと叫ぶしかできずに冬の道路にただ横たわる事は恐怖でした。
自分の状態がさっぱり分からず、血は吐いてないから内臓は無事みたいだけと、明らかに骨はダメだって分かる痛みでした。
結果、全治三ヶ月のリハビリ約一年でようやくぽてぽてと小走り出来るようになりました。
でも入院最初は完全寝たきり介護要で、このまま二度と立てなくなるのではないかと滅入ったものです。
その一週間の間です。
しみじみと思ったのです。
寝たきりにはなれない。
あのこっ恥ずかしさ満載のネタ帳、日記帳を始末していない。
早く立てるようにならなくては!と。
そしてともに、死ねば今まで書いた物語は影もなにもなく消えるのだと心底さみしく思いました。
そうだ。
別に本にならなくたって、投稿サイトに載せればそこが閉鎖されない限り残るじゃないか。
誰か一人でも、姉の友人のように『面白いね!』と、読んでくれる可能性が残るじゃないか。
そして退院、リハビリ後にエブリスタへと飛び込んだのです。
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