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突然見知らぬ幼女にお父さんと呼ばれて、幼馴染みと修羅場になったんですが
「おとーさん!」
「はっ!?」
その事件は唐突に、降って沸いた。俺が駅前広場を、幼馴染みのアカネと歩いていた時のこと。突然小さな女の子が駆け寄ってきて、俺に抱きついたのだ。
とんでもない爆弾を落として。
「ずっと、会いたかったです!おとーさん!」
「…………へえ」
あ、やばい、と俺は思った。
隣からものすごい殺気が漂ってきたからだ。俺が油の切れたブリキ人形よろしくギギギギギ、とそちらを向くと。
なんか後ろにドス黒いオーラを纏って、今にも“一匹残らず殲滅してやる!”とか言い出しそうな阿修羅の形相をした女が一人。
「表出ろこのクズ男。ツラ貸せゴラァァァ!!」
「あ、あ、あアカネ!誤解、誤解だからぁぁぁぁ!!」
そもそも此処は既に外です!なんてツッコミは。バイオレンスすぎる幼馴染みのバッグによる一撃で、彼方へと飛んでいったのだった。
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