突然見知らぬ幼女にお父さんと呼ばれて、幼馴染みと修羅場になったんですが

1/3
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

突然見知らぬ幼女にお父さんと呼ばれて、幼馴染みと修羅場になったんですが

「おとーさん!」 「はっ!?」  その事件は唐突に、降って沸いた。俺が駅前広場を、幼馴染みのアカネと歩いていた時のこと。突然小さな女の子が駆け寄ってきて、俺に抱きついたのだ。  とんでもない爆弾を落として。 「ずっと、会いたかったです!おとーさん!」 「…………へえ」  あ、やばい、と俺は思った。  隣からものすごい殺気が漂ってきたからだ。俺が油の切れたブリキ人形よろしくギギギギギ、とそちらを向くと。  なんか後ろにドス黒いオーラを纏って、今にも“一匹残らず殲滅してやる!”とか言い出しそうな阿修羅の形相をした女が一人。 「表出ろこのクズ男。ツラ貸せゴラァァァ!!」 「あ、あ、あアカネ!誤解、誤解だからぁぁぁぁ!!」  そもそも此処は既に外です!なんてツッコミは。バイオレンスすぎる幼馴染みのバッグによる一撃で、彼方へと飛んでいったのだった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!