2人が本棚に入れています
本棚に追加
割と最初から…ってより、付き合う前からだな。半同棲って言ってもいいくらい、ほぼ毎日一緒にいたんだけど、段々宵闇が飯作る頻度が上がって、ここんとこはほぼ毎日。俺が外食したいって言わない限り、こいつは料理をやり続ける。義務じゃなくて趣味だから続くんだって言ってる。
お陰で、ちょっと太っちまった。ザ・幸せ太り。ライブ再開に向けて絞らねぇといけない。
「夕、パクチーは?」
「平気」
「OK。…あ、ビールがそろそろストックなくなるな」
さっきから俺のことばっかりじゃねぇかよ。明日はお前の誕生日だぞ。さりげなく欲しいもんとか言えよ。俺の動向を探れよ。
「明日、買い物連れてってくれ。ドンキがいい。ビールと米買いたいから」
米も! お前は! 炒飯とかオムライスじゃねぇと食わないだろ! 俺はがっつり米食いたいタイプ。あいつのおかずが、これまた飯の進む味で…。
「…宵、お前さ」
「ん? あ、明日何か予定あったか? それなら自分で」
「いやいや、買い物なら連れてく」
マジでどんだけ俺のことが好きなんだ。俺も負けねぇけど。いつも俺のことばっかり考えやがって。たまにはワガママ言えよ。絶対可愛いから。
最初のコメントを投稿しよう!