始まりは善意だった。

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始まりは善意だった。

この人と出会ったのは、とある日だった。 毎日特に代わりばえしない毎日が続く中その日だけは違った。 私は部活も終わり、うちに帰ろうとしていた。 回りはすでに薄暗く、急いで帰路につこうと、いつもの帰り道を走っていた。 そこは住宅街だったが、人や車はめったに通らない道だった。 愛美「やばい!早く帰らないと、部活やめさせられちゃう!」 あの頃の私の家は、とても厳しい家庭だった。 何をするにもどこにいくにも親の許可が必要だった。 そうなったのもとある件のせいなのだが、今はふれないでおこう。 愛美「?」 私は突然足を止めた。今思えばあの時止まらなかったらこの人とは合っていないだろう。 どうやら人の争うような声が聞こえる。 愛美「あっちからする…。」 私ははこっそり声のする方を除いた。 するとそこには、身長のひくいピンク髪ボブの女の子がくらいとこに男性達の手によって、今にも無理やり連れ込まれそうになっていた。 愛美「大変!助けなきゃ!」 そう思ったら早かった。 私はすぐに男性達と女の子の間に入り、女の子を守りながら次々と得意の武術で投げ飛ばしていき、そしてかなりの人数相手に打ち勝ってしまった。 男性達の一人「くそっ覚えてろ!」 そんなベタなセリフをはきながら、モブ達はさっていった。 私はそこでようやく後ろを振り向き、女の子にこうといかける。 愛美「ねぇ。大丈夫?怪我はない?」 女の子は震えていて、顔もあげない。 怖かったのだろう。無理もない。 愛美「大丈夫。もうあいつらはいないから安心して…て…え?」 私が女の子の肩手を置きながら、なだめようとすると、女の子は顔をあげる。 その瞬間愛美は違和感を感じた。 その顔は確かに女の子にも見えるが、愛美には男性察知能力がある。 つまり身長がかなり低くく、女性のような体型、をし、女子がよくしてそうな髪色をしているので女性だと思っていた人は愛美の大っ嫌いな男子だったのだ。 ピシッ その瞬間私は石化した。よりにもよって大っ嫌いな男子に触ってしまったからだ。 愛美の心の声(嘘でしょ。。。え。まって。どんだけ女子っぽいの。よくみたら、いわゆるイケメンだし、ほんとに男子なのよね?え。なんなの。新手の詐欺?) と私が心の中で混乱していると、 ?「おい。」 男性の声が突然し、我に返った私は、すぐに肩から手をはずし、声のした方をみた。 そこには赤髪で、がたいが少しばかりいいチャラついた格好し、目は赤でいわゆるイケメンと言われてそうな綺麗な顔をし、身長は170くらいはありそうな男。 緑髪で、メガネをかけた175はありそう高身長で、清楚な感じの格好をし、目は緑でこれもイケメンで、腕組みをしている男。 黄色髪で、明るそうな感じで、爽やかな感じの格好をし、目は黄色でまたまたこれもイケメンで、笑っている男。 合計三人の男がいた。 赤髪の男「俺のつれに何してる。」 私は後ろを向く、どうやらこの女の子っぽい男子も今現れた男性達の仲間らしい。 赤髪の男達をみて、ホッとしたような顔になっている。 赤髪の男「おい聞いてんのか。」 ピンク髪の男「か、海璃(かいり)君。ち、違うの!この人僕を助けてくれたの。」 海璃と呼ばれた赤髪の男は、黒髪の男の話を聞いて少し顔がこわばった。 緑髪の男「助けた?女子に助けられたのか。情けない。」 黄髪の男「まぁまぁいいじゃん!無事でよかったね。佑馬(ゆうま)。」 どうやらピンク髪の男は佑馬というらしい。嬉しそうな顔して、「うん!」と答えている。 海璃「なんか知らないけど、勘違いか。悪かった。ツレを助けてくれて感謝する。」 緑髪の男「だが私達にはもう近づくな。」 愛美「は?」 愛美の心の声(好きで近づいたんじゃないですが?) と私は内心怒りながらいう。 女子だと思っていたから助けたのに男子で、さらにお礼を言われるわけでもなく、自分が泣かしたと勘違いされたからだ。 黄髪「あれ?君僕達のファンなんでしょ?だからこんな都合よく暗い場所にいるの見つけたんだよね?」 愛美「あの、さっきから何をいって…」 海璃「とぼけたって俺達の顔みりゃ誰だって飛び付くさ。なんていったって俺達は、人気アイドルグループだからな。」 私はポカーンとなった。 愛美の心の声(え、どうしよう。全然しらない。有名なんだよね?多分…。人気っていってたし。近づくなっていった時うんざりそうにしてた。つまりいつもファンに待ち伏せされてるって事だよね?つまりそれほど人気…アイドル…んー。よしこうなったら!知ってるふりしてにーげよ!) 私は適当に切り上げて早く帰ることを選んだ。 愛美「あははバレたー。やっばぁいでも大丈夫ぅ。もう近づきませ~ん(棒)じゃっそゆことで!」 シュダッ 私は棒読みでそういったかと思うと、すぐさまダッシュでその場から逃げ去った。 海璃「あ、おい!まだ話は…いっちゃったよ」 緑髪の男「あの反応を見るに、恐らく僕達の事しらないんだろう。助けたのも偶然らしい。」 佑馬「ぼ、僕もそう思うよ!」 黄髪の男「えー。じゃあただの恩人をいつものと勘違いしたってこと?それってまずい?」 緑髪の男「少なくとも少しは詫びたほうがいいレベルでまずいな。」 黄髪の男「ねーどうする?追いかけようにももういないよ?」 海璃「いや、大丈夫だろ。これがあるし。」 そういいながら海漓は何かを他の四人にみせる。 海璃以外「あ!」 それをみた四人は声を揃えていう。 そんな事だとつゆしらず、急いで帰宅した愛美は案の定親に少し怒られ、ショボンとなってるのであった。
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