なんでこうなるの?

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愛美のそんな叫びもむなしく、相変わらず四人に囲まれている。 愛美「なんなの!ちゃんと謝ったじゃない!なんでいるの!なんで追いかけてくるのぉ!」 愛美は明らかに動揺している。 佑馬「あ、あのね。昨日のお詫びとお礼がしたいって僕がいったんだ。」 佑馬がモジモジしながら語り出す。 愛美「だからって、普通学校まで突き止める!?ていうかどうやったの!」 海漓「これさ。」 海漓は愛美の生徒手帳を出して見せる。 愛美「あ!それ私の!無くしたと思ってたのに…どうして持ってるの?」 尚樹「愛美ちゃんが落としていったんだよ。多分佑馬を助けてる間にポケットから落ちちゃったんだね。」 愛美「名前や学校しってるってことは見たの?中身を?勝手に?」 愛美は嫌そうな顔をしている。 透「人聞きの悪いいいかたをしないで欲しい。私達はただ落とし物を拾っただけだ。中身は開いたまま落ちていたから見たのではなく、見てしまったが正しい。」 愛美「でもっ!だっ…」 愛美はそこでついに何も言えなくなってしまった。 教室から様子を見ている生徒達がそれをみて騒ぎ出す。 男子生徒1「おい、あの愛美が男子にいいまかされたぞ!」 男子生徒2「熱でもあるんじゃないか?」 愛美は男子を睨み付けながら、 愛美「そこ!男子!黙って座ってなさい!」 という。 男子生徒1、2「は、はぃい!!」 二人は教室にそそくさと戻る。 愛美は一旦落ち着こうと一呼吸つく。 愛美「ふぅ。あの。気持ちはありがたく受けとります。それから落とし物も拾ってくれてありがとう。お礼もお詫びもいりませんから、お願いだからかえって…」 透「それは君が決めることではないだろう。」 そこまでいうと、愛美の話を透が遮る。 透「校則第40条第1章。生徒の退学、及び自宅待機、定額、転校の名を出せるのは校長のみとする。だったかな。」 愛美「うちの校則覚えたの?100以上あるのに!?」 透「当然だ。校則は絶対だからな。」 海漓「と、いうわけで。愛美とかいったな。これから俺たちは少なくとも一年はここにいる。その間に借りは返すから覚えとけ。」 海漓はそういって教室に戻っていく。 透「そういう事だ。短い間だが世話になる。」 透もそういって、海漓の後を追う。 尚樹「頑張ってね!愛美ちゃん☆」 それに続くように尚樹も追う。 佑馬「あ、あの、これからよろしく…。」 そして最後に佑馬がついていく。 四人が教室に入る中、愛美は固まっていた。 愛美「…。学校…。燃やすか…。」 その後マッチを持った愛美が校長に呼びだされたのは言うまでもない。
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