かけ事をする際は計画的に!

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かけ事をする際は計画的に!

※これは尚樹、透、佑馬、海漓視点です! 俺達はそれから愛美を保健室に運んだ。 保険の先生が「いつものね」といいながらテキパキと汗を吹いたり、体を冷やしたり色々している。 海漓「なぁ。お前たしか琴葉だったよな。こいつのこれなんなんだ?いくら男嫌いとはいえさわられたくらいで普通は倒れないだろ?」 四人全員の視線が愛美の手をずっと握って、ベッドのそばの椅子に座っている琴葉に集まる。 琴葉「聞いてどうするの?」 琴葉は海漓達に背を向けたまま答える。 海漓「ど、どうするって…。そりゃ…。」 琴葉「さっきもいったけど、あなたが男である限りこの子には何もしてあげることはできないわ。というか…。」 琴葉はそこまでいって、振り返り四人を見る。その目は冷たく、まるでさっきの愛美のようだ。 俺達四人はさっきからおかしいと思っていたことがある。 一つは、普段ならずっと女子に困れて、動けないでいる自分達が普通に動き回れていること。 2に、普段ならあり得ないが、ここに来るまでの間女子生徒全員から向けらた冷たい眼差し。 はじめての体験だった。いつもキャーキャー言われていて煙たがってた女子が群がるどころか、まるで俺達を嫌うかのように冷たい眼差しを送っている。 今の琴葉のような、愛美に似た冷たい目を。 四人がそんな事を考えているなか琴葉がゆっくり口を開く。 琴葉「愛美に近づかないで。キャーキャーいって欲しいならいくらでも私達が受け持つわ。だからこの子にいつものを求めるのはやめて。」 琴葉は相変わらず冷たい目をしている。 透「それを決めるのは君ではないはずだ。社会常識的にみて決めるのは…。」 愛美「私よ。琴葉。」 その場にいた皆が声のした方を見ると、頭を抱えながら起きている愛美がいた。 するとさっきまで冷たい目をしていた琴葉がパァーッと明るくなり、愛美に抱きつきながら、 琴葉「愛美ぃ~!」 という。 琴葉「心配したんだよ?ごめんね。私がいくの遅かったから…。まさか邪魔しにいく人がいるとは思わなくって…。」 琴葉はそういって涙目になりながら、自分が悪いんだと攻め始める。 愛美はそんな琴葉を抱きしめ返しながら、 愛美「大丈夫。琴葉のせいじゃないよ。来てくれて本当に嬉しかった。ありがとう。大好きよ琴葉。」 そういう愛美の顔は愛しい人を見るそうよく自分達が女子にされる顔をしていた。 愛美がふとこちらを見てきた。一瞬にして暗くなる表情。まるで別人といっても過言じゃない。 愛美「まだいたの?でていってくれない?今いいところなんだけど。あ、そうそう。助けたお礼だけどいらないから。するのは勝手だけど、私からのお詫びやお礼の言葉はないと思ってね。それじゃーさようなら。」 海漓「で、でもお前が…。」 海漓の心の中(あんな顔したから…。気になるだろうが…。) 尚樹の心の中(あれ?なんか海漓変じゃない?いつもなら無理にでも好きにさせてやろうか?とかいってどんな冷たい女の子も物にするのに。) 透の心の中(恐らく、興味が湧いたんだろ。この学校の女子の態度と、この女の態度が。) 佑馬の心の中(でも嫌われてるんだし、あまり詮索すると、プライバシーの侵害なんじゃないかな?) 3人がそんな事を考える中。 海漓がとうとう異様な雰囲気にブチキレた 海漓「だぁーも!めんどくせぇ!なんなんだよ!こっちは誤解があったからわざわざ見つけて、謝ってやろうとしたあげく、一応命救ったんだぞ!?それにだな…。つれを二回も救ってくれたやつにお礼も言わず帰るなんてできるかっ!」 大声を出す海漓。 先生が「しー」という。 愛美「…。そうね。確かにそれは礼儀知らずのすることだけど、私が必要ないっていってるんだからそれでいいんじゃないの?何がダメなのか私にはわからない。」 海漓「ダメってことは…。ない。けど、やっぱおかしいじゃないか!…。決めた!卒業まで俺ここにいる。」 愛美「はい?」 愛美はあまりのことに驚いている。 尚樹「ちょ、海漓それは無理だよ…。僕達一応人気アイドルなんだからさぁ…。」 海漓「学校通いながらやればいいだろ!」 透「お前にそんな器用なことができるとは思えないな。勉強しなさすぎて停学を受けたバカがたしかいた気がするが、私のデータミスか?」 海漓「あ、あれは教えてないとこ出す先生がわるいんだよ!」 愛美「あのー。盛り上がってるとこ悪いんだけど、、、」 尚樹「何何?このシリアス展開からお遊びムードにうまく変えようとしてる場面で何言うの?」 透「尚樹。それは読んだらダメな箇所だ。」 尚樹「え?そうなの?」 愛美「あの!!ちょっといいかな??」 愛美はさっきより大きな声を出してきた。 愛美は四人の方をまっすぐ見ている今のところ曇りはない。 海漓「なんだ普通に大きな声で話しかけれはするんだな。」 愛美は俺がそういうとすべてを察した顔をしている。 そうこれはしめしあわせなのだ。声に出さなくてもわかるといった奴だ。 愛美「貴方達本当になんなの…。どうしたいの?」 愛美は呆れたような顔をしている。 海漓「だからさっきからいってるだろ?お礼がしたいだけだ。そしてこれは今考えたんだが、お礼としてその男嫌い。俺らが治すってのはどうだ?」 愛美「え?」 琴葉「だから貴方達には無理よ!今まで何人も挑戦者はいたし、愛美だって直そうとしたけど無理だったのよ?」 ここでずっと愛美にしがみついていた琴葉が立ち上がりいい放つ。 海漓「じゃあどうして、男である佑馬を助けたんだ?」 愛美はギクッとなった顔をしている。 透「確かに君のいう通りなら男性だと知った今。佑馬を助ける理由は男が嫌いな君にはないはずだな。」 尚樹「それをたまたま、偶然、まぐれのどれだったとしても助けたってことは、佑馬ならそれ治せる可能性あるんじゃないかな?」 愛美と琴葉は「た、確かに!」と声を揃えていう。 海漓「そんな衝撃うけるってことは、治したい意思があるんだろ?じゃあかけようぜ。俺達四人の中の誰かがもし、お前の男嫌いを治せたら…。」 愛美「な、治せたら?」 海漓「そいつと嫌でも付き合う。これでどうだ!これなら男嫌いもなおせて、尚且つ彼氏としては嫌いじゃないかも試せて、彼氏として嫌いだったらそれも治せる寸法よ!」 愛美「…。」 愛美は考えているのか黙ったままだ。 海漓の心の声(悩んでる…。もう一声か?こうなったら!) 海漓「もしそれができなかったら、俺達四人はなんでもいうこと聞くことを誓おう!」 尚樹「ちょ、海漓!勝手に決めないで…。」 愛美「その話のった!」 尚樹「え?乗るの!?」 海漓「期限は俺らの卒業式まで。これでいいな?」 愛美「わかったわ。」 そして琴葉、海漓、愛美がいなくなる。 尚樹はガックリし、透は関係ないといいたげにし、佑馬は何がなんだかわかっていなさそうにうろたえた。 これからどうなるのか楽しみである。
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