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「赤地君、きみはこんな風にされても、尚美しい……」
先生は腰を激しく動かしながら、うわ言のように呟く。
(早く終われ……早く……!)
「んっ……んぐぅ……」
苦しくて呻く度、先生の腰が跳ねる。
頭を腰の動きに合わせて揺すられ、苦しくて意識が遠くなった時、口からそれを引き抜かれ
「くぅっ…!」
と、先生は呻き、僕の手を掴んで熱い灼熱の楔を扱いて僕のお腹に吐精した。
生暖かい感触が腹から胸に掛けて吐き出され、牡の匂いが立ち込める。
先生は荒い呼吸をしながら
「美しい…。きみは堕天使ミカエルになったんだよ。」
そう叫ぶと、一心不乱にキャンパスに向かっている。気持ち悪い感触と匂いに吐き気がする。
首と口しか動かせず、逃げる事も出来ない僕は声を殺して泣いていた。
すると先生はゆっくりと近付き
「悲しいの?翼をもぎ取られた天使は、もう堕ちるしかないんだよ…」
そう言って、僕の頬に触れる。
「さぁ……、俺の…俺だけの天使になろうか」
そう言うと、身体を反転させられて、腰を持ち上げられる。
もう、どうなるのかは分かっていた。
先生は僕の後孔に舌を這わせ、音を立てて舐め始めた。
「いや…だ…!止め……て!」
必死にお願いすると
「嘘付かないでよ…。嫌なら、きみのここは萎える筈でしょう?きみは、男に抱かれる為に生まれて来たんだよ」
先生は立ち上がった僕のモノを扱きながら、楽しそうに後孔に舌を差し込んでそう呟いた。
その言葉に、僕の頭はハンマーで殴られたようなショックを受ける。
(嘘だ……、そんなの嘘だ!)
涙で霞む視界の中、僕は指を差し込まれ中を掻き回されて、舌と唾液を入れられるおぞましい感触と、それに反した快楽に心と身体がバラバラになる感覚に陥る。
「……っ、あっ……、あっ…」
中を擦られながら前を刺激されて、陰湿な水音と僕の浅ましい喘ぎ声が響く。
「もう、準備は良いかな」
満足そうにそう言うと、先生は灼熱の楔の切っ先を僕の後孔に当てた。
すると身体に電気が走るような快楽の糸が走る。
「あっ…」
小さく震えて喘ぐと
「ヤラシイなぁ~、僕の天使は…。もう、僕無しでは居られなくして上げる」
耳元で囁かれ、焦らすようにそこで腰を揺らす。
窄まった場所の周りを、切っ先でグリグリと刺激されて、
「欲しいって言ってごらんよ。ほら、身体は動かなくても、口は動くだろう?」
顎を捕まれて、耳元で囁きながら後孔に引っ掛けるように腰を揺らす。
「やっ……だぁ……。嫌…だぁ……」
必死に首を振って抵抗していると
『ピンポンパンポン』
という校内放送の音が鳴り
「美術講師の永田先生、永田先生。大至急、生徒会室にお越し下さい。繰り返します。永田先生、永田先生。大至急、生徒会室にお越し下さい」
冴木会長の声が響いた。
すると永田先生は舌打ちして
「面倒くさい奴に呼び出された」
そう言うと
「あの声で萎えた。赤地、すぐに終わらせて戻るから、良い子で待ってるんだよ」
と言うと、僕の頭にキスをして、服装を整えて入口へと歩き出した。
もう……終わりだ。
どうせなら、一思いに殺してくれれば良いのに…。
そう思って、涙を流しながら目を閉じた時だった。
ドアが開く音が聞こえて
「貴様、誰だ!」
って叫ぶ先生の声がした。
ドアを閉めようとしている音と共に、ガン!っと鈍い音が響く。
「退け!その足を退けろ!」
永田先生の狂ったような声の後
「中を見せて頂ければ、すぐに帰りますよ」
と、かなり低い唸るような声だけど、聞き覚えのある声が耳に届く。
そして
「うわ!何を…!」
揉み合う音がして、永田先生の声と同時に
『ガツ!』
っと、殴られる音が鳴り響く。
身体が吹っ飛ばされたのか、物が倒れる音がしてドアが開かれる音が聞こえた。
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