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嵐の夜
密着した身体に、僕は誘うように腰を揺らして重なりあっている部分を刺激する。
そして田中さんの唇を舐めると、田中さんの唇が開き、僕の舌を誘うように招き入れる。
絡まる舌の感触と、いつもとは違う体勢に興奮した。立ち上がり始めたお互いのモノを刺激するように、腰を揺らし続ける。
すると背中を抱き締めていた田中さんの腕がお尻に降りて来てパジャマの上着を捲り、下着の中へと手を差し込んできた。
直に触れられ、「あっ…」と小さな声が漏れる。僕は唇を離すと、パジャマのボタンを外してゆっくりと上着を脱ぎ捨てる。
田中さんが僕の唇を人差し指で触れて来て、僕はその指を咥えて必死に舐めると、空いている方の手で背中を撫で上げる。
指を舐める湿った音が響き、人差し指からもう1本指が口に差し込まれる。
しばらくして指が抜かれ、僕は貪るように田中さんの唇に自分の唇を重ねる。
田中さんの首に手を回し、布越しに腰を揺らしてお互いを刺激する。
すると田中さんの手が下着に再び差し込まれ、僕の下着をゆっくりと下ろす。
尻臀を撫でて、僕が濡らした人差し指をまだ硬い後孔をマッサージするように円を描きながらゆっくりと差し込む。
「あっ」
思わず漏れた声を合図に、田中さんの空いている指が僕の胸の先端を刺激する。
「やぁ…」
ブルっと震える身体を支えるように、田中さんの首にしがみつく。
そして、求めるように田中さんの唇に触れ、そのまま顎から首筋へと唇を這わせる。
「どうしたんですか?今日はやけに積極的ですね…」
からかうように田中さんが小さく笑う。
その余裕が悔しくて、田中さんの胸に舌を這わせる。田中さんがしてくれるように、舌先で転がして吸い上げると、田中さんの身体がピクリと揺れた。楽しくなって来て、思わず調子に乗って反対側も同じように舐めながら、最初に舐めた場所を人差し指で撫でる。
「くっ」
って漏れる声に、唇を下へと這わす。
そして固くなっている場所をやわやわと撫でながら、ズボンをずらして固くなっているモノを取り出す。
暗闇だから、抵抗なく先端を舐めて下からゆっくりと舐め上げる。
そのまま先端を口に含み、鈴口に舌を這わす。
わざと音を立てて口を離すと、根元から先端へと舐めてから、口の中へ全部頬張った。
『ジュブジュブ』と卑猥な音が鳴り、田中さんの手が僕の髪の毛に触れる。
上下に顔を動かしていると、自分の口が侵されているような錯覚に陥る。
夢中になって咥えていると、突然、部屋の灯りが着いた。
ちょうど、田中さんを咥えたまま、田中さんの顔を見上げた瞬間だったので、欲情に濡れた瞳と目が合う。
が、急に明るくなったせいで、物凄い羞恥心が沸いてしまい、慌てて口を離して両手で顔を隠す。
すると、田中さんの腕が僕の顔を隠す手を外して
「そんなに可愛い反応されると、理性が限界超えてしまいますよ」
って、困った顔で苦笑いを浮かべている。
その顔が愛しくて、僕は田中さんの唇に自分の唇を重ねた。
貪り合うようなキスに、目眩が起こりそうになる。僕の両手を抑えていた田中さんの手が、するりと背中を撫で下ろす。
「んっ」
唇が塞がれているので、漏れる声がくぐもっている。
明るくなってしまったのが恥ずかしくて、目を閉じてキスをしていると、田中さんが僕の身体を1度引き離した。
離れるのが嫌で首に手を回そうとしたら
「蒼介さん、ちょっと待って貰えますか?」
と言われ、疑問の視線を向けると
「ズボンと下着、中途半端に下ろされたままなので、脱いでしまいますね」
そう言うと、ズボンと下着を脱ぎ捨てて僕の背中に手を回すと抱きしめてくれた。
再びどちらからともなくキスを交わし、僕は田中さんの固くなったモノを僕のモノと一緒に握って擦りながら腰を揺らす。
「ん…ぁ…っ、う…ん…」
思わず漏れる声。
舌を絡める濡れた音。
久しぶりに触れる田中さんに夢中になっていると、お互いのモノを握っていた僕の手を剥がし、
「蒼介さん、しっかり捕まっていて下さいね」
と言われた瞬間、田中さんに抱き上げられた。
慌てて田中さんの首にしがみつくと、田中さんは足で襖を開けて、和室の真ん中に鎮座しているダブルベッドに僕をゆっくりと下ろした。
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