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ハジマリ、ハジマリ
〈解釈〉
【天地創造】
約138億年前、歴史は動き出した。
始まりは何も無かった。
あったのは"空間"という存在のみ。
星もなければ、時間もない。
生物も存在しえない、"無"という状態。
しかし、そこに突如現れた神は、歴史を動かす第一歩となった。
時を司りし女神、アンダンティスが太陽を連れ、宇宙にやってきたのだ。
アンダンティスが宇宙に現れると、宇宙には"時"が存在し始めた。
アンダンティスは、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、龍王星の、十の星を創造すると、力尽き、"時"という存在を残して消えた。
【陽一族と月一族】
すると、まるでタイミングを見計らったかのように、太陽の一筋の灯火から、ふたりのヒトが誕生した。
それは、この世界に"魔力"をもたす、原点となる一族だった。
太陽の灯火から生まれたのは、陽一族と呼ばれるようになった。
陽一族は、地球を住処とする為に、アンダンティスがもたらした"時"を利用し、「朝」と「夜」の、二つの時間を作った。
そして、朝には太陽を。夜には月を浮かべた。
そして、その月の雫から誕生したのが、二つ目の一族、月一族である。
【魔力と一族、混沌の神】
陽一族と月一族は強くなるため、要らない部分を捨てた。
そこから生まれたのは、"光"と"闇"の魔力だった。
その魔力から光一族と闇一族が現れた。
しかし、光一族も闇一族も弱かった。
所詮は最高神である、陽一族と月一族のいらない部分だったからだ。
火星の熱さから生まれしは炎一族。
水星の海から生まれたしは水一族。
地球の風から生まれしは風一族。
土星の欠片から生まれしは土一族。
金星の光から生まれしは鳴神一族。
海王星の寒さから生まれしは氷一族。
天王星の幻から生まれしは夢一族。
木星の花から生まれしは花一族、蟲一族。
冥王星の鋼から生まれしは鉄一族。
その後、鳴神一族は音一族を創った。
十五の一族は、それぞれの魔力を創造した。
そして、陽一族から二人。
月一族から二人。
世界を統率する神を四人選んだ。
そして、事件は起こる。
月一族にして、月の魔力を扱えない落ちこぼれ。
後に混沌の神と呼ばれる、アルベリク。
アルベリクは、破壊の力を与えられていた。
その力で、全ての一族を滅ぼした。
そして残ったのは、世界を統べていた四人の神だった。
その四人の神は、アルベリクを倒した。
【人神の創造】
四人の神は、人神を想像した。
四人の神は、人神を階級に分けた。
全てを司る様々な神。
神の力を受け継ぐ、神子。
魔力を扱う、巫女と巫。
全ての人神を守る、守神。
そして四人の神は衰えた自分たちの代わりを創り、代々代えていった。
そして、神の力を失わないように、契約出産をし、神の存続を保った。
そして、平和に暮らした。
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