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〈第九章 契約の元に産まれし忌み子〉
レルアールが月神になってから、もう随分と月日が流れました。
月女神ルナリーレと『契約出産』を交わせる年頃になったのです。
レルアールとルナリーレは仲が良く、子宝にも恵まれました。
長女、次女、長男。しかし、養子だった次女は、家族からの愛が足りないと嫉妬心のあまり長男を殺害。
ルナリーレは次女を蔑み、"忌み子"だと騒ぎ立てた。
このままでは次女もルナリーレに殺害されてしまうのではと恐れたレルアールは、ルナリーレから次女の記憶を消し、次女からはこの辛い過去を消し、精霊に子守りを託し、地球へと送ったのです。
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