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〈第三章 月の城〉
少年は歩き続けます。
二年の月日が流れようと、歩き続けました。
そしてとうとう、行き場も目的もない少年の目に止まったものがありました。
『月の城』です。
少年は、始めて目的が出来ました。
『月神』に会おうと思ったのです。
月神なら、自分の力を認め、自分が何者なのかも分かってくれるのではないか。
そんな拙い思いをのせて、少年は月の城に踏み入ります。
門番、警備兵らに取り押さえられますが、少年はその謎の力を使い、奴らを消します。
そして辿り着きました。『月間』。つまり、月神の居る部屋です。
少年は『月間』の扉をギィと音を立てながら開けました。
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