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〈第七章 神代の悲劇〉
神代の儀式が無事終わった。その直後だった。皆が油断した。その時。
『心体を司る神』、エルダエルが、持病の精神疾患により、暴走をはじめました。
元神たちの心を黒く、悪に染め、心体を操り、誰も望まない元神同士の喧嘩が始まります。
そこに立ち上がったのは、エルダエルに心を操られることの無い信念を持った、元新神の一人である、ビュスオリュンでした。
ビュスオリュンは、幻と呼ばれた『封印の書』を取り出し、唱えました。
「神、エルダエルよ 今、封印を言い渡す!」
エルダエルは暴走を止めました。
年老いたビュスオリュンは弱っていたため、エルダエルの暴走を止める程度しか、できませんでした。封印することは不可能だったのです。
最期の力を振り絞ったビュスオリュンは消滅し、封印の書は一瞬の光を放ち、消えてしまったのです。
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