おままごとは計画的に

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おままごとは計画的に

 親友の舞香(まいか)と再会したのは、つい一週間ほど前のことである。  私達はどちらも三十路を超え、お互い同じくらいの時期に結婚したのかどちらも幼い我が子を連れていた。幼稚園に通う私の息子は名前を(あきら)、同じく幼稚園児である舞香の娘は彩香(さいか)と言うそうだ。  最初は母親の後ろでもじもじしていた瑛と彩香であったが、どちらも友達と遊ぶのが大好きな元気っ子である。私達が井戸端会議をしている間に、二人は楽しく砂場で砂山を作るくらいの仲になってくれたようだ。 「良かったわー、瑛君が、彩香と仲良くしてくれて!」  高校時代以来の親友は、そう言って私ににこにこと微笑んだのだった。 「そうだ亜希(あき)、今度の週末ウチに来ない?きっと彩香も、もっともっと瑛君と遊びたいと思うのよね!」
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