コスメに恋した王子様。番外編 千夏のお父さんのホンネノキモチ

1/8
27人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
娘が彼氏を連れてきた。 妻は朝から浮き足立っている……それはよそ行きのエプロンを身に着けている事でも明らかだ。 エプロンによそ行きがあるのか、という疑問にはこの際、蓋をしておこう。 主婦には主婦なりの持論があり、今はそれを議論すべきではない。 私は相原剛史という。しがない大学教授だ。西洋美術史を専門として、時々テレビなどにも顔を出すのだが、こう言っては何だが仕事よりも家庭を愛する平凡な人間だ。 私には娘がいる。千夏。高校一年生で親馬鹿でも何でも無く、私の審美眼を正統に評価してもかなりの美少女だ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!