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朝起きたら、
父ちゃんはいなかった。
紫雲兄ちゃんの
部屋から
「くそがよーぉ！！」
と絶叫。
緑兄の部屋から、
壁をマジ蹴りする音。
黄助は、
ソファーに座ってニヤついて、
お母ちゃんは
「静流、朝ごはんたべて。」
と言った。
「父ちゃんは？」
「赤兄と釣り」
黄助がスマホ触りながら笑う。
「まじで？！にげた？！」
「静流、逃げたとか言わない。」
お母ちゃんに窘められたけど、
腑に落ちない。
昨日、全然、
釣りの準備なんて、
してなかったじゃん！
「赤兄じゃね？」
と、 黄助が笑った。
どうやら、
今回の勝者は赤兄らしい。
「確かに、、。
昨日の夜中に
赤夜が、なんか、
倉庫を片付けて、
ニヤニヤ笑ってた。」
と母ちゃんが、
声をあげて、笑った。
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