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前……?
洋太の発した言葉が飲み込めないまま、真智子は曖昧に返事をした。
そしてすぐにその事を後悔する事になる。
「ああぁんっ!?」
洋太の小さな手は、真智子の後ろから胸へと回され、背中を撫で回された事で感度の上がっている両胸をグイッと鷲掴みにした。
鷲掴みにされた事で、真智子は自分の乳首がピンと張り詰めていた事に気付く。
真智子は無意識で脇をしめ、洋太の手が動かないように固定したのだが、それは逆効果だった。
「はぁっ! あんっ、よ、ようたぁ……」
固定された為に、洋太の手は胸ばかりをぐいぐいと掴み、手の平で乳首をころころと転がすように撫でる。
8歳の少年に出してはいけないような甘い声でその名を呼ぶ真智子。
呼ばれた洋太はビクリと手を震わせ、やっとその動きを止める。
「……どうしたの?」
少し舌っ足らずな声。純粋無垢で、つい先日まで両親と離ればなれになった寂しさのあまり縮こまっていた洋太。
まだ男としての機能が不完全である事は、真智子の目と直接触った手で確認している。
(ここはダメだと咎める方がダメなんじゃないだろうか)
イケない事だ、と教える方がより洋太の純粋な部分を塗り替え、変な道へと進ませてしまうんじゃないだろうかと真智子は考える。
と共に、この快感をもっと味わいたいという無自覚な真智子の願望が含まれている事に、真智子は気付かない。
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