幼気な仔羊

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 おもむろにパジャマのボタンを外し、洋太の目の前に乳首を差し出す。  当時の真智子のカップ数はBと、大きくも小さくもない程度だった。  乳首をさらけ出したというのに、洋太は真智子が想像したようにすぐには吸い付かなかった。  遠慮しているんだろう、そう真智子は思って声を掛けた。 「ほら、おっぱいよ」  声を掛けたにも関わらず、まだ洋太は乳首を吸おうとはしなかった。  母性が溢れて仕方ない真智子は、洋太の唇を乳首でちょんちょんと突いた。  すると、パクッと乳首に口を含んだ洋太。そしてチュッと吸い付いた。 「ひゃぅっ!?」  突如乳首に走った鋭い感覚にビックリして、真智子は洋太の顔から胸を離してしまった。 「あっ……」  とても残念そうな洋太の声。その声を聞き、真智子はまたもキュンと胸を締め付けられる。 (ダメよ、私は洋太の母親代わりなんだから!) 「ごめんごめん、ほら、いいよ?」  再び乳首を近付けると、洋太はすかさず口に含んだ。  先ほどと同じく鋭い感覚に見舞われる真智子。当然この感覚が性的快感である事を、真智子は知っていた。  本棚に入れられている少女漫画。本棚の奥に隠されている漫画には、かなりエッチな内容の描写が入っているものもある。  オナニーやセックス、それなりの知識を真智子は持っていた。 (ダメっ! これはエッチな行為じゃなくて母親と子供のスキンシップなのよ)  あくまでこれは性的行為ではない。これは頭を撫でたりするのと同じ愛情表現なんだと自分に言い聞かせる真智子。  そんな真智子の心中とは裏腹に、洋太は舌で乳首を転がし始めた。 「はぁっ、んふぅっ、あっ……」  昨夜とは違い、一向に寝る気配のない洋太。  ちゅぱっ、れろっ、ちゅちゅっ……。  洋太にいいよと言った事、そしてこれは親子のスキンシップであると思っている真智子は、洋太に激し過ぎるから止めろとは言えなかった。  どれくらい時間が経っただろう、気が付けば洋太はまた寝息を立てて眠っていた。  真智子はそっと腕枕を外して、濡れて気持ち悪くなったショーツを履き替えたのだった。
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