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「お姉ちゃんと一緒に入ろっか」
少し考えた後、コクリと洋太が頷く。
やはりそうか、まだ1人でお風呂に入る歳じゃなかったんだ。
祖母も真智子の両親も、今時の小さい男の子のお風呂事情なんて分からない。
皆そういうもんなんだろうと納得した。
真智子は脱衣所でささっと服を脱ぎ、洋太を見ると何やらモジモジとしている。
ここは私が脱がせてあげるべきか、と洋太に声を掛けて服を脱がして行く。
「ほら、バンザイは?」
両手を上げさせ洋太のTシャツを脱がせる。ズボンもと思ったら、洋太が自分で脱いだ。
脱いだ服をぽいぽいっと洗濯機へ放り込み、2人で浴室へ入る。
洋太にかけ湯をし、浴槽の蓋を開けてみると湯が張っていなかった。
季節は夏、恐らく今日はシャワーでいいだろうと母親が判断したのだろうと思い、真智子は突っ立ったままだった洋太をバスチェアに座らせた。
真智子自身は浴槽の縁に腰掛ける。
「頭洗ったげるね」
洋太に頭からシャワーを掛ける。掛けてから目に入って泣かないかなと思ったが、洋太は平気そうにしていた。シャンプーを手に取って洋太の頭をゴシゴシと洗う。
「いっつもリンスって使ってる?」
男の子がリンスを使うかどうか分からなかったので真智子が尋ねると、洋太がコクリと頷いた。
シャンプーを洗い流し、リンスを付ける。ささっと流してやり、次はボディーソープを手に取る。
美智子はクラスメイトから、身体を洗う時はスポンジを使わず手で泡を立てて直接洗った方が肌に傷が付かないという話を聞いて以来、手で洗うようにしている。
手に取ったボディーソープを丁寧に泡立て、洋太の背中を洗ってやる。背中・肩・脇の下と順番に洗い、両腕・首回り・胸・お腹。
「ほら、立って」
洋太を立たせ、太もも・脚と順番に洗って行き、最後に股間へと手を伸ばそうとして止める。
(お、おちんちんも洗ってあげた方がいいんだろか……)
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