5. だって僕には君が足りない

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5. だって僕には君が足りない

BGM LastSmile/LOVE PSYCHEDELICO 順調にランクを駆け上がり 配信環境も整ってきた 配信とベビーシッターで 贅沢をしなければそれなりの 生活ができるようになった 『めぐまれてるな、わたし』 ベビーシッターを2件済ませて いつものカフェで ケイトと落ち合う ライブ配信の情報交換や 近況報告をする 「いつか二人でライブやりたいね」 「うん、やりたいやりたい」 左手で弄んでいたキーホルダー 「それなぁに?」 ケイトが甘い声で尋ねる 「これね、たまごちゃんが  くれたの、手づくりなの」 「私の配信にも来てくれたよ」 他愛もない会話が 目まぐるしい日常の 疲れを解きほぐすようだ 楽しい時が過ぎるのは 早い 駅でケイトと別れ アリサは配信時間に 間に合うように 道を急ぐ
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