1. 物憂げなたまご

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仮想世界のアリサに 愛を嘯くリスナーを 意地悪く揶揄する そんな愚かしく 幼稚な振る舞いに 「そんなこと言うのって  哀しい」 そう言って一瞬 伏せた目線を戻し 「時間のむだ遣いよ」 「だって時間は命と一緒なの」 優しく真摯な 彼女の言葉に 僕は白旗を揚げるしか なかった 『時間は命と同じなのか・・・』 「リクエストして  貴方の為に歌うわ」 そうだ 僕の好きな歌を 君は歌ってくれたんだ
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