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カーテンを閉め忘れていたらしい、朝日が部屋を照らし、眩しくて目を覚ました。5時半に設定しているアラームより早く起きれた事に一瞬感動したが、今日は土曜日だったと気付いてもう一度布団を被って横になる。 「…すー…」 隣から寝息が聞こえて、慌ててもう一度、飛び起きた。 寝顔だけでも顔の整っているのが分かるイケメンが上半身裸で寝ている。 パンツだけは辛うじて履いてはいたが、ベッド周りに散乱した自分の服やブラ、枕元に転がるコンドームの残骸に頭が痛くなった。 何となく昨夜の記憶が蘇ってくる。 …そうそう、ゴミ捨て場に酔ってても一目で分かるぐらいのイケメンが、これまた天使かって言うような綺麗な寝顔で眠っているもんだから、お酒で気が大きくなっていた私は部屋に来るよう声を掛けた気が…する。 そこまで思い出してまた頭を抱えた。 普段ならこんな得体の知れない男を部屋に上げる事なんてしないのに、同僚の失態に駆けずり回って疲れ果て、その挙句にこんな状況になっていてはどうしようもない。ここがホテルならこのまま黙って帰ってしまえばいいが、生憎と自分の部屋だ。大人しく帰ってくれればいいのだが、どうしたものか。 考え込んでいる内に面倒になり、折角の土曜なんだと開き直って二度寝をする事にした。ベランダでは鳥の声が聞こえ始めている。
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