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「さぁ〜大号泣の理由をしゅうちゃんに教えなさいな?」
近くの公園のブランコに俺を座らせると、しゅうは俺の顔を持ち上げて真っ直ぐ見つめた。
「笑うなよ…」
「笑わない。」
「……ねぇ、しゅうは本当に生きてるの?」
「どう言う意味?」
「何か、俺たぶん違う世界に来たっぽい。」
「なんかSFチックな話だね…。」
「うん…驚かないで聞いてよ?」
「はいはい。」
「しゅうは高校三年の夏に死んじゃって…もう会えないんだよ。本当は…」
「……へぇ〜…そうなんだ。」
「驚かないの?」
「驚かない。それにちょっと興味あるかも…?その話?」
「…まじで?。」
「うん…で、私なんで死んじゃうの?」
「………言わなきゃダメ?」
「要がいい出したんでしょう?それに私にとっては、結構重要だと思うんだけど?」
「…うん。ですよね…」
「ですね?」
そうしゅうに念押しされてもまだ言い出せないでいる俺を横目でしゅうは何度もチラ見した。
「もー!言えないんか〜い。言えない理由なんだよね…分かった、わかったよ。」
「ごめん…」
「はいはい。良いですよ〜。」
申し訳なく項垂れていると、しゅうが俺の手を引っ張ってにっこりと言った。
「行きたい所があるんだけど?」
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