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第4話 パクリトケンカ Part2
ナナ:スタートする前に、登場人物だけ紹介しておきます。まずは、社長。名前は、カズ。なんでもかんでもエロい方向に考えるクズでスケベな社長。2人目は、楽曲の制作兼プロデュースをしている、この会社の社長的存在の人物、ノンさん。ただ、引きこもりの性格のため、姿は一切登場しません。小説なのでわからないかもしれませんが。3人目は、この事務所の雑務を行っているタイガくん。今回でカタイノガイイノに行き、目覚める?そして最後は、この私。ナナ。ここの会社の事務員として雇われた。これだけは言っておきます。この人たちはとにかくクズです。ご了承ください。紹介はこれぐらいにして。では、スタートです。
事務所
ノン:それでは只今よりタイガ被告の初公判を…
ナナ:えっ、なに?この状況。そんなことより新しく曲を作りますよ。といっても一から作るとなると時間がかかるし、詩はそのままで曲だけ変えましょう。いけますね?ってあれ?タイガは?
ノン:社長とカタイノガイイノに行きました。
ナナ:そんな余裕ないのに。ノンさんリモートモードでタイガと話させて。
ノン:わかった。ちょっとだけ待っててっと。準備完了。
ナナ:はやっ!
タイガ:ほんとにはやいよ。まだカタイノガイイノについてすぐだよ。
ナナ:そんなとこ行って何してんですか。
カズ:あーん、今日もお願いしちゃおっかなー。
ナナ:あのー、すいません。社長から離れてください。
タイガ:え?
ナナ:社長から離れてください!
タイガ:え?
ナナあーもー。しゃ・ちょ・う・か・ら・は・な・れ・て!ってこの距離でなんで聞こえないの?耳すごく近づけてきてるじゃん。ていうかそんなに聞こえないなら音量上げればいいんじゃない。
タイガ:あっそっか。
ナナ:”あっそっか”って。とにかく曲を作らなきゃいけないし時間もないからリモートでやらせていただきますね。
タイガ:ちょっ、ちょっと待ってて。社長あのー、ちょっと外に行ってきます。
カズ:おー、イッてこい。
ナナ:社長のいないところに早く行ってタイガ。
カタイノガイイノの外
ナナ:えーと。歌詞はそのままで曲だけ変えてください。あっもうこんな時間。すいません、レッスンの時間なので行かせていただきます。
タイガ:えっ、それだけあれだけ言ってて。レッスンと俺どっちが大事?
ナナ:え?レッスン。それじゃ。
タイガ:き、切られた。……社長ー。
稽古場
ナナ:遅れてしまって…
ノン:ナ…じゃなかったα。
ナナ:まだそれやりますか?
ノン:すまん。改めて、αこの状況なんとかして。
ナナ:うんわかった…とはなんないよ。何があったかわかんないのに。何があったの?
ノン:なんかよくわかんないんだけど……よくわかんないんだよね。
ナナ:なんで?
ノン:来た時にはもう…
ナナ:だったら、少し静かにしててください。ナノ。何があったの?
ナノ:あのね。トモちゃんがねもうこの会社の奴隷にはなりたくないって言ったの。
ナナ:う、うん。
ナノ:そしたらね、サルッチが「コノカイシャノミンナヤサシイ。ワルクナイ。」って言ったの。それにともちゃんが怒っちゃって喧嘩で、今に至ってるの。
ナナ:うん。サルッチまだその喋り方直ってなかったのかよ。てか何?奴隷って。
ナノ:なんかトモちゃん昔から少し反抗的な子だったらしくてね、よく大人には向かってたんだって。で、昨日、女の子の日でイライラしてた時に社長の独り言を聞いちゃったらしくて。
ナナ:それ社長のせいじゃん。なんて言ってたの?
ノン:「あー、やっぱりトモちゃんは良いな。かわいい。ナノちゃんはもうピュアで。……もうやっちゃおうかなあ」と言っていました。
ナナ:うわ!びっくりした…もう!っていうか、それ本当?だとしたら社長最低じゃん。社長にリモートで聞いてみよ。ノンさんお願いします。
ノン:すいません。何言っているのかわかりません。
ナナ:…電話します。
プルルルルルル
ガチャ
カズ:はぁーい。もしぃもしぃ。どぉなたぁですかぁ?
ナナ:あっ、タイガ?社長に変わって!
カズ:どぉうもぉ、ぅわたしぃがー、しゃちぃようのぉ、…
ガチャ
ナナ:たぶん、あと少ししたらこの会社やばいことになるって!違う会社探しとこうかなぁ?
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