01 アップルパイの約束☆
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01 アップルパイの約束☆
ねえ、と彼女が
肘
(
ひじ
)
で小突いた。 「アップルパイ、作ったことある?」 作ったこと? 食べたことじゃなくて?
怪訝
(
けげん
)
に思って彼女を見ると、彼女はキラキラとした瞳でうなずいた。 聞き間違えじゃないのか。なら。 「ないなあ」 「わたしも」 だったら、と声が重なった。 「一緒に作ろうか」 ──それが先週交わした、片思い相手の彼女との約束だ。 *
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