あなたは私の……

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 「明桜がお父さん…?」 私よりずっと体が小さくて、人の事でも泣いちゃう泣き虫明桜が!?  「ふ……うふふ」 しゃくり上げる明桜が可愛くて、どうしてだが笑えて来たの。 涙を流しながら笑う私を明桜はきょとん、とした顔で見たよね。 それから、すぐに明桜も笑った。  ━━━あれからずっと、明桜は本当に私の隣にいてくれる。 私が辛い時、悲しい時は一緒に泣いてくれて、嬉しい時は喜んでくれる。 そして、こうやって星になったお父さんに話しに行く時は必ず一緒に来てくれる。  ただやっぱり私より一回り小さくて、女の子みたいに可愛い明桜は「お父さん」ではなく「弟」にしか思えないけど……明桜の存在にはずっと助けられている。  最近ではクラスの男子が私達をからかう事もあるけど関係ない。 だって、私達が長く紡いで来た絆は誰にも汚せないって思ってるから。 私達は、彼氏とか彼女とか、いつかは別れてしまう様な関係じゃない。 これからもずっと一緒にいるんだから。  そう、ずっと。
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