2.転校生

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翌朝ーーーー微かに足元の土が白んでた。    それは冬がすぐそばまで   近づいたことを知らせるように  シャリっと小さく声をあげた。   僕が君の家のそばにある    コンビニの前を自転車で通ると  君が昨日と同じ爽やかな笑顔で      僕に手をふる。 ーーキキーッ 「おはよ」 「どうしたの?」 「タケ君待ってた」 「…」 彼女の出現で僕の暮らしの全てが    変わりそうなことに  立ち止まる思いの(かたわ)らで    笑みを我慢する僕。     自転車を降りて 「行こうか」 昨日と同じように自転車を押して    君と同じ歩幅で歩く。 学校まで歩いて15分くらいなのに   昨日と言い今朝と言い  あっという間に終わった一番楽しい時間。
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