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「神尾くん、教科書とか見せてあげてね」
その先生の言葉にただ赤面してた僕。
「あ、はい」
「タケ、赤くなってやんの」
僕の方を何人かの男子が振り返って笑った。
1号車の一番後ろの席に座った
君の横のカーテンが突然の風になびいて
君の顔を独り占めするように覆った。
「キャッ…」
って小さな声を出した君を見ると
ちょっとだけムッとしてカーテンを束ねる君。
それを僕はただ見ていた。
机をお互いくっつけて一つの教科書を二人で見ると肌が触れそうになってまた戸惑った。
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