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私が生きる意味はなんだ?どれだけ考えても、悩んでも「意味」なんて分からない。でも1つだけわかる気がするのは、「生きる意味」はもう居ないあの人と一緒に消えてしまったのだろう。私の親友の美月は、ある日突然姿を消してしまった。この狭い街の中をどれだけ探し回っても、美月は見つからなかった。家にも居ないし、連絡もつかない。多分、どこかへ引っ越してしまったのだろう「あの日」のことを気にして……
-3年前-私は美月と一緒に「100年に一度、夜空から星が何一つ残らず消える」という都市伝説が、ネットに載っていた。そして、確かめてみようとネットに書かれていた日付けに灯台にある展望台へと向かっていた。そして展望台に着いたら、その都市伝説の通りに星が消えた。美月と一緒に喜んで、そのまま家に帰った。そしてもう一度ネットの記事を見てみたら、「もしも、この情報を知りながら星空を見てしまったら、見た人はもう星空が見れない。」という内容が下に書いてあった。それを美月に言ったらすごく悲しんでしまった。しかも私に対する責任も感じでしまっていた。だから美月は私の前から姿を消したのだろう。ようやく決心が着いた私は美月を探しに行くと決めた。
カバンに荷物を詰めて、荷物は少ない方がいいと思い最小限に絞った。まず、財布、携帯、洋服、8月だったので、熱中症対策グッズ。そして……私はお母さんの部屋の棚からカードを取った。「ごめんなさい……でも…必要なの」それらをリュックサックに入れ、家族は仕事で家に居ないから、具体的な日にちは教えず「友達の家に泊まってくるね」とだけ言って、家を出た。そして、ご飯などはコンビニで済ましながら街を出て、隣町で美月の家を探し回った。色んな家を探し回ったが美月はいなくて、ただこの街には居ないという事だけは分かった。次は、美月が好きそうな街へ行ってみよう。それからいろんな街へ向った。いっぱいいっぱい歩いても歩いても歩いても美月は見つからなかった。ずっと考えていたらついに最悪の事態が頭をよぎった。そんなことはない。と思いながらまた歩き出した。-翌日-街で、ある騒ぎが起こった。その内容は、「ショッピングモールの2回で首吊り自殺があった」という内容だった。SNSはその事で炎上中。なんだか嫌な予感がして、そのショッピングモールへと走った。「はぁっ……っ」自殺した人が美月じゃありませんように。それだけ願いながら走っていった。そしてショッピングモールに着いたら、残念ながら嫌な予感は的中。美月の死体が警察に保護調べられていた。「ちょっと、どいてくださいっ」入るなと言う警察を無視して、美月の元へ走った。美月の死体を見た私は、泣きながらずっと謝っていた。「ごめんね……」そういうと、美月のポケットからなにかが出ているのに気づいた。それに気づいた私は、すぐに取り出し、警察に見つからないようにカバンの中へとしまった。ショッピングモールの外に出て、ポケットに入っていたものを見てみると、それは私への手紙だった。そこには、「私はずっと葵のことが嫌いだったの。4年前のこと、覚えてるよね?その事でずっと恨んでいたの。だから、あなたがこの街まで来ていることを知って、自殺することにしました。4年前のことちゃんと思い出してね。」そのその裏には、4年前のことが事細かに書かれていた。そして最後に、「恨んでも、恨みきれない。両親を殺したあなたのことを。でもなんだかこの気持ちも、伝えたいから、最後に1回だけ言うね。今までありがとう。」そう書かれていて、私は泣き崩れてしまった。「美月……ごめん本当に…」そう言って私は、美月のことを考えて、もう誰かの大切な人を殺さないように、生きていこうと決めた。そして家に帰ったて、美月と話した縁側に座っていた。「……夏が来たらこの星のない夜空を見ながら美月のことを思い出すね。」そう言って見上げた星のない夜空は、星が降って来そうなほど美しかった。
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