一章 一節 冬夜と刀亞

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一章 一節 冬夜と刀亞

冬夜が刀亞を探して周りを見渡していると、 聞き覚えのある声が聞こえてきた ???『何なの!この変な生き物は!』 冬夜『この声...刀亞っ!!!』 冬夜が声のした方へと向かってみると 冬夜『おいおい...何なんだ...あの生き物は...』 冬夜の視線の先には、ブヨブヨとした緑色の生き物がジリジリと刀亞に近づいていた 刀亞『もう!竹刀で叩いても全然意味ない じゃん!どうなってのよ!』 冬夜『考えている場合じゃ無いなっ! 刀亞っ!聞こえるか!』 冬夜の声に振り返る刀亞 刀亞『え...?冬夜?冬夜なのっ?!』 冬夜『今そっちに行く! だから、もう少しだけ持ち堪えてくれっ!』 刀亞『持ち堪えてって...無理言わないでよ...』 冬夜が刀亞の元へと辿り着こうとした瞬間、1匹の緑色の生き物が刀亞に向かって飛び跳ねた 刀亞『きゃあっ!』 冬夜『(ダメだ...!間に合わな...え?!)』 緑色の生き物が刀亞に向かって飛び跳ねた 瞬間 ???『ファイヤーボール!』 謎の火球が緑色の生き物を焼き払った 冬夜『(今のは...何だ?炎?いや、そんな事よりも)刀亞っ!無事かっ!』 刀亞『いたたた...遅いわよ!冬夜!』 冬夜『悪かったって...』 冬夜が刀亞を抱き抱え立ち上がると、こちらに近寄って来る人達がいた ???『大丈夫だったかい?』 ???『主らの格好...この辺の者では無いな?』 ???『何処の国の人なの〜? 教えて教えて!』 冬夜『あの、助けてくれてありがとう。』 ???『気にしないでいい。 冒険者なら、困ってる人を助けるのは義務 だからね。』 刀亞『あの...あなた方は...』 ???『私はロンドと言います。 冒険者チーム、銀翼の剣のリーダーです。』 ???『我はガルドだ。』 ???『アタシはね!アタシはね! ミラだよ!よろしく!よろしく!』 冬夜『あ、えっと、俺は冬夜です。 それで、こっちが...』 刀亞『私は刀亞って言います。』 ロンド『冬夜に刀亞ですね。 よろしく。 君たちは、冒険者かい?』 冬夜『いえ...俺たちは...』 冬夜は自分達に何が起きたかをロンド達に話した ロンド『なるほど。 それは、さぞお困りだったでしょう。』 刀亞『え?! 今の話、信じてくれるんですか?!』 ガルド『うむ。 恐らくだが、お主達は召喚者だろうな。』 ミラ『召喚者!召喚者!』 刀亞『召喚者...ですか?』 冬夜『......』 ロンド『ええ。 私も実際に召喚者の方を見た事は無いのですが、聞いていた話と貴方達のお話を聞く限り間違い無いでしょう。』 刀亞『あの! 元の世界に戻る方法とかって...』 ロンド『すいません。 そこまでは...』 刀亞『そうですか...』 ロンド『でも、もしかしたら王都の冒険者 ギルドに行けば、何か手掛かりがあるかもしれません。』 刀亞『本当ですかっ?!』 ロンド『私たちも今から王都に向かうので、よろしければ御一緒にいかがですか?』 刀亞『是非!お願いします! いいよね?冬夜?』 冬夜『え?ああ。うん。』 ロンド『では、早速向かいましょうか。』 刀亞『はいっ!』 冬夜『(俺たちは召喚された?誰に?何の為? 何か役目でもあるのか?)』 刀亞『冬夜っ!早くしないと置いてくよ!』 冬夜『あ、ああ!今行くよ!』 冬夜と刀亞はロンド達と共に王都のギルドへ向かった          次回          王都      (更新予定は20日頃)
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