それぞれの営み〜看取り屋

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ハイグーは子供2人独立して、奥さんと早朝に貸し農園で家庭菜園をやっている。 「今年はゴーヤがよくできるな…」「パッちゃんさんのお母さんに持って行ってあげたら…」2人は役割を分担して、朝のひと時を楽しんでいる。 二郎は介護認定のカウセリングの日に、また実家に帰って来た。介護認定の決定までひと月位かかるようだだった。 二郎は子供がいなく、奥さんと2人でマンションに住んでいた。奥さんはハイグーから貰ったゴーヤで、ゴーヤの佃煮を作っていた。 「俺も家庭菜園やろうかな…」「ベランダで何か育てたら…この辺で貸し農園あるかな…」 二郎はスマホをいじっている。「ちょっと車で走ればあるみたいだな…でも仕事があるから…」「ベランダでアタシがやるよ。」 二郎の奥さんの彩夏が、ホームセンターで園芸用品を買い込んできた。「車に入ってるから、あなた運んで。ラデッシュの種も買ってきたよ…ほら…」彩夏はラデッシュの種を二郎に見せた。「何だよこんな時間に…風呂に入ろうと思ってたのに…」二郎は重い腰を上げ、部屋に運び入れている。 「何だ、このタワシ?」 「あなたがいつも雀に米やるから、ベランダに糞が沢山あるの。掃除してよ♥」 「その位お前がやれよ〜」 「分かった、明日やっとく。」
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