息子はいつかの僕

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息子はいつかの僕

休日の朝。 さて、今日の朝ごはんは何を作ろう。 息子が好きなホットサンドか、妻が好きなジャムサンドか。 息子の笑顔には敵わない、ホットサンドにしよう。 きゅうり、ハム、チーズを準備していると「おはよー」と、息子と妻が起きてきた。 「朝ごはん、なーに?」息子の問いに、ホットサンドを作っていると答えると、やっぱり笑顔。 家族みんなで「いただきまーす!」と、ゆっくり、ゆっくり時間が流れる休日の朝。 僕が作ったホットサンドを食べながら、今日は何をしようか?と賑やかに相談する。 「お父ちゃんと公園に行く!」「みんなで買い物に行こうよー!」 今日も楽しくて、ちょっと疲れる休日になりそうだ。 僕が子供の頃、僕の「お父ちゃん」もよくご飯を作ってくれていて「朝ごはん、なーに?」とワクワクしながら聞いていたな。 僕も「お父ちゃん」と公園に行くのが楽しくて嬉しくてはしゃぎすぎて、お昼寝もぐっすりだったな。 あの頃の「お父ちゃん」の気持ちと今の僕の気持ちはきっと同じだと思う。 一所懸命に背伸びしてコンロを覗こうとするキラキラした好奇心に溢れた瞳、何度も振り向きながら公園に走って向かう背中、こんなにも愛しくて大切なものはないと強く思う。 そうだ、今日は僕の「お父ちゃん」に会いに行こう。 「今日はケーキを持って、じいちゃんの家に遊びに行こうか?」 「いいねー!そうしよう!!」
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