147人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
01 _ 尚志先輩
「 先輩 」
『 ん?なに? 』
「 私たちの関係って、何なんでしょうか... 」
保健室。
綺麗な白いシーツが敷かれたベッドの上で、先輩に抱きしめられている。
『 ひなちゃん、いい香り... 』
「 話、逸らさないでください... 」
『 甘い香り好きなんだね 』
「 ったく、先輩ったら... 」
核心に迫るような話を持ち出すと、竹原尚志先輩はいつも逃げるように逸らす。
「 先輩っ 」
『 なに。』
「 私は先輩のなにっっ... 」
いつもこうだ。
私がしつこく尋ねると、口を塞いでくる。
それも、長く...蕩けるようなキスで。
最初のコメントを投稿しよう!