◆第5章 森の魔女と託宣の誓い◆

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◆第5章 森の魔女と託宣の誓い◆

 山脈に囲まれし小国ブラオエルシュタイン。  雪にうずもれるこの国は、龍の神助を受けながら長く平和を保ってきた。  新しき王の御代を迎え、龍の落とす言葉のままに、多くの者が(いしずえ)となり続けていく。その先に見えるのは悠久の安息か、光の収束か……  導きに翻弄(ほんろう)されながら焦がれ続けた宝がふたつ、永遠の充足を求め、今ひとつにならんと(きずな)を結ぶ。  ここに示すのは、龍に見守られし者たちのたおやかな愛の物語――
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