沈黙の日曜日

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 家から出ない日曜日なんて、結局いつもと変わらない。ただ、テレビは何も映らないから、ふたりでゲームをした。協力して進めるものは大体わたしが足を引っ張るし、対戦すればハンデありでも優がほとんど勝ってしまうけど、それでも楽しくて仕方なかった。しばらくしたらゲームにも飽きてしまって、ベッドに寝転んだ。 「昼寝しすぎて寝ている間に死んじゃったらどうしよう」 「それならそれで、いいんじゃない?」 「……ねえ、最後だし、する?」  目を閉じて、唇を重ね合わせる。生温かい舌がわたしの唇を割って入ってくる。さっき飲んだ珈琲の苦い味がした。逃げ惑うわたしの舌を追いかけるような動きに思わず甘い声が漏れる。それを合図にシャツを捲り上げて、大きな手のひらがわたしのお腹を撫で上げた。わたしより高い体温の優。素肌で触れ合うことがこんなに幸せだなんて、久しぶりに思い出した。 「ちせ」  肩口で絞り出すように名前を呼ばれて、体が熱くなった。もうこのまま死んでしまってもいいかもしれないとまで思った。
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