ヒラヤマ岩塩

園田は改めて店からのPDFを確認した。鉛筆かシャーペンで書き殴ったと思われるごく薄い、汚い字がのたうっている。判読可能と不可能の境界レベルである。

こういうPDFは多い。判読不可能な字は●で作成してOKなので、ヒラヤマ岩塩もむしろ判読不可能であって欲しかったのだが、そこはしっかりと濃く、「ヒラヤマ岩塩」と書かれてある。

字がまずいのとか、謝りが多いのは、書いた人が外国人である場合が多い。これもきっとそうなのだろう。園田は、②を選択した。だって、ヒラヤマ岩塩なんて明らかにおかしいもの。修正してあげたら、逆に感謝されるかもしれない。

翌日。リーダーからメッセが来た。