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その年の試験、自信があった彼。
だが、落ちた。
平日に2日程休みを取り、マンションに戻り手料理を作ったり、夫婦らしいことをして慰めようと思った。
部屋に入った途端、お酒の匂いが充満していた。
咄嗟にマズい、と感じた。
ソファを背にへたり込み、度数の高い酒をあおってる。
「あなた…」
「鈴菜か…今更何しに来た…嗤いにきたのか」
お酒の瓶を片付け、側に寄り、
抱き締めようとしたら、思いっきりはね除けられた。
「近寄るな!」
私はサイドテーブルに脇腹をしたたか打ち付け、苦痛に歪む。
「優秀だよな、俺の奥さんは。判事補様だもんな」
「……」
「週末だけの旦那の事なんか、忘れてると思ってたよ」
「……」
胡乱な目つきで私を見て
「…慰めに来たんだろ?」
腕を強く握られた。
「痛いっ!」
「奥さんらしい事…シテよ」
そこからは、悪魔が乗り移った様だった。
服は引き裂かれ、愛撫なんてモノじゃない憎しみが籠った手付き。
昂った彼自身が、そのまま私の中に入る。
「やめて!」
その瞬間、懇願しても無駄だった。
万力で固定する様に押さえ付けられ
ひたすら穿たれた。
ぐぼっ、びちゅ…2人の液体が混ざり合い、私の中に満ちる。
「はっはは―!超、気持ち良いよ、奥さん!」
私は、望を妊娠した。
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