ちょろいオッサン

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「入れて、入れ…って、ふぅん、い、あ、あああ、いい、いい」  おねだりの途中で突き入れる。 「ああ、そこぉ、いいぃ」  抜いたり、奥を攻めたりを繰り返す。 「いい? いいって、何がいいの? どこがいいの?」  そう聞きながら、徹也は自分のにゴムをつけた。 「奥、奥がいっ」 「奥が何?」 「気持ぢいいぃ、ああぁ、もっとぉ、もっと、やぁ抜かないでぇ、入れてぇ」  半狂乱に善がるリョウからおもちゃを引き抜くと、徹也はもう限界が来ていた自分のをすかさず突き立てた。 「く、きちぃ」  小さくつぶやいた。 「ふ、ふは、ぅん、んんん、いい、いい、いいい、いい、いいー」  リョウは何が突き入れられたかも気付かない風で、嬌声を上げた。 「いい? 気持ちいい? 気持ちいいねぇ、いいよ、もっと乱れていいよ」  奥を攻めると、ほとんど絶叫ともいえる声をあげた。廊下に響くかもしれないことなどもう気遣う余裕もないようだ。  少し引くと、気持ちよさそうな吐息を漏らすが、また奥をねだってくる。  このまま奥を攻めればドライでイケそうだと思ったが、入り口近くまで腰を引いて、あらためて前立腺を攻める。 「やぁ、あん、ふは、はぅううっ」  徹也の手の中で、ビクビクと脈打って、ほとばしらせた。  締め付けがきつくて、徹也の腰が止まる。 「リョウさん、気持ち良かった?」  腰を支え、つぶれないようにしながら、耳元で聞く。 「とめたららめ、奥に…」  枕に顔をうずめてすすり泣く。 「奥が良いの?」 「奥が、良い、いい、ああ、い、いい、もっと、ああ、いいい」  徹也も快感の波にくらくらしながら激しく腰を打ち付ける。  おもちゃではありえない腰があたる音がパンパンと高い音を立てた。  シーツを握りしめていたリョウの左手が、腰を抑える徹也の手を探る。  その手の甲を撫でて指を絡めて掴むと、リョウは力の限り爪を立ててきた。 「いやぁ、いいー、いいー、あっ、あっ、や、い、!!!!」   リョウが一際大きな声を上げて、徹也の突き上げたものの根元が万力で締め上げられたようにギュッと締まる。 「く、千切れ、そ」  強烈な締め付けはリョウが力尽きて潰れるのと同時に緩んだ。  その圧迫の開放で、徹也も快楽を放出させた。  つるんと抜け出て、リョウの脇に仰向けになった。リョウは肩で息をしながら、徹也のいない方に顔を向けた。  リョウはゴムを処分してから、そっとリョウの顔を覗き込んだ。  寝息が聞こえた。
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