ちょろいオッサン

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 手探りでジェルのボトルを手に取った。指用のゴムをつけてたっぷりとジェルをつける。 「ひ、や、どこ触って、あっ」  股間を強く吸ったまま、指をツプッと第一関節まで突き刺した。 「やめろ、はな、って、あああっ」  徹也の頭を掴んで引きはがそうとするが、喉の奥まで入れてしっかり食らいついているからびくともしない。少し引けてもそれが程よい刺激になって手から力が抜けた。  そのタイミングでさらにグイっと突っ込んで、孔を押し広げながら中を探る。 「い、いやだぁ、ああん」  ビクンと大きく身体がはじけて、徹也の頭を抱えていたのが、仰向けに倒れ込み、のけ反った。  うわごとのようにいやいやを繰り返して、腰が反応しそうになるのをぐっとこらえるかのように時々身体をこわばらせる。  天性の受け体質なのだろう。徹也はこの人は初めてでもアナルでイケる人だと確信した。  指を抜いて、ゴムをはずす。 「やめ…」  弱々しく言いう。 「続きは自分の指でする?」 「無理だよぉ」  しくしくと泣いた。 「続きはこれね」  リョウのそれとよく似たおもちゃをとりだして、ジェルを塗る。 「! ダメ、ダメ、絶対ダメ」  身体をひねって脚を抱えて枕もとの壁に逃げる。 「どうして?」  怯えぶりに徹也は内心失敗したと思った。急ぎすぎた。  だが、それを顔に出すことなく優しく首をかしげて微笑んだ。 「ぼ、僕はゲイじゃない」  丸まって、頭を抱えて震える。 「知ってる。でもノンケでもアナル攻めが好きな人はいるんだよ。リョウさんみたいに」 「ち、違う」  そっと近づいて、手首を掴んで顔を出させる。フェラを懇願した時とは違う涙が浮かんでいる。 「知らなかっただけでしょ? 今、すごく感じてた」  リョウは顔を背けた。 「気持ちいこと、好きでしょ?」
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