ちょろいオッサン

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 その首がまた赤くなるのを見て、これは行けると思った。 「さっきは、ゆ、指だったから…、でも、それは…無理だよ…」  太い。指の二本分より確実に太い。 「うん? 怖い? 大丈夫、痛くはしないよ。俺、得意だから、信じて、ただ気持ちいいだけだから」  ゆっくりと押して、四つん這いにさせる。 「こ、この姿勢なの?」 「この方が誰にされてるか見えないでしょ? 好みの女の子にされてると思ってよ」 「そんな、む、無理だよぉ」  顔を枕に押し付けたまま言う。突き出されたお尻の穴が徹也の目の前でひくひくと誘っていた。 (男を知らないはずなのに、おねだり上手かよ) 「息、吐いて、力を抜いて」  そろりそろりとおもちゃを突き入れる。 「ひっ」  奥に当たった手ごたえとともに、リョウの腰が逃げる。 「いや、だっ、うぐっ、ふっ、う、はぅん」  奥をつくたびに腰は逃げるが、リョウ自身ははシーツにしがみついて、逃げ出そうとはしていない。徹也の手の中で、竿先からは汁が滴って、快感を楽しむかのようにビクビク踊る。  奥を連続で攻める。 「い、い、いやぁ、ああー、んんんー、んー、ふ、は、あ、い、いやぁ、はぁん、いらぁ」  強い刺激の受け流す先を探すように身体をくねらせる。声が大きくなってしまうのを消そうとするかのように顔を枕にうずめ、いやいやと頭を振る。  徹也はその背中に覆いかぶさって、耳元で囁く。 「リョウさん、言葉、間違えてるよ。気持ちいいなら、良いって言って。ホントにいや? やめようか?」  おもちゃを引き抜く。 「や、なん、やらぁ」  振り向いて、うるんだ目で徹也を見た。よだれまみれの口が舌足らずに懇願する。  すぐに突き入れると鼻を鳴らして、また喘ぎ始める。  シーツを握りしめてもがく。快楽の海で溺れているかのようだ。 「い、い、んんー、く、あ、あ、い、あん、な、なんで、またぬ、くの、やぁ」 「あれ? い、って嫌のい、じゃないの?」 「ち、ちが…」  徹也はおもちゃを孔にあてがって、リョウの腰がそれを受け入れるべく突き出されると、すっと引いて、焦らす。 「ちゃんと言わないと、どうして欲しいの? 気持ちいいの? 痛いならやめるよ?」
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