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午後10時を告げるアラームが鳴り響いた。
ランタンの灯りを落とす。
満天の、とまではいかないけれど 星空が姿をあらわす。
彼の駆ける空。
そして私がいずれ行く空。
一年前、彼と眺めた空。
一緒に見られなかった、星の降る空。
死にゆく星々に願いを掛ける。
後悔、感謝、悲しみ、憧れ
虚しさ、感動、罪悪感、寂しさ
私のすべての感情が、おもいが遠くの彼に届きますように、
彼がもう何者にも縛られませんように
彼とまたいつか、出会えますように。
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