01 俺には恋愛フラグすらない

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2020年7月14日 朝はすごく雨が降っていた。 昼過ぎに頃に雨は止み。 夕方頃には青空が見えていた。 くだらない世界の悪魔が俺にささやく。 世界は悪意に満ちている。 ただ悲しみに満ちている。 今日は駅から歩いて帰ろう。 そう思った。 病院の前を通り過ぎようとしたとき。 空を見上げた。 するとある病室のある女性と目があった気がした。 なんだろう? 動いてはいけない気がした。 女性はじっと俺の方を見ている。 恐怖と絶望が俺を襲う。 ただただひたすらに怖い。 それと同時に悲しみが俺を襲う。 今日という日に名前をつけるなら。 それは恐怖だろう。 そして俺はそれと同時に衝撃を受ける。 頭に。 野球ボールが飛んできたのだ。 そのあとのことは覚えていない。 気がついたときには病院のベッドだ。 ただの気絶だった。 そんなことよりも気になるのは俺の手を女性が握っていたことだ。 しかも、泣きそうな顔で…… 髪の毛はない。 剃った感じかな。 なにかの病気かな? そんなことを思った。 でも、すぐに眠くなりそのまま眠りに落ちた。 次に目が冷めたとき。 その女性はいなかった。 誰だったのだろう? その日のうちに帰ってもいいってことなのでそのまま帰ることにした。 時間は、21時を過ぎている。 ああ、お腹すいたな。
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