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2020年7月17日
雨、曇。
そして雨。
小雨。
疲れた。
本当に疲れた。
何に疲れたかと言うと。
今日は4000歩も歩いた。
……しょぼいね。
1万歩歩く人もいるのに。
俺は4000歩で疲れてる。
鍛えなきゃだよね。
よし!腕立て開始!
でも、気づいた。
俺、腕立て伏せできないんだった……
かなしみ。
元気くんからやたらとLINEが来る。
別にいいんだけど。
陽さんの隠し撮り写真はダメだと思う。
送るなら、エロのをください。
とまぁ、本当に送ってきたらスマホ没収されるだろうけどね。
陽さんの隠し撮りだけじゃなく。
ある看護師さんの写真も添付されてる。
ダメだよね。
こっちもダメ、怒られるぞ。
ちなみにその看護師さんの名前は、千春ちゃんって子らしい。
とても可愛い俺と同じ歳の女の子。
はぁ、今日も歩いた。
眠いけど眠れない。
はぁ、眠れない。
病院の前を今日も通る。
元気くんが僕を見つける。
駆け寄ってくる。
「純さん!」
「うん」
僕は元気くんの話をひたすら聞いた。
すると見覚えのある看護師さんが近づいてきた。
「あ、猫屋敷さん。こんばんはー」
どうして俺の名前を知っているんだろう?
「あ、もしかして私のこと覚えてませんか?」
「え?」
「診察のとき立ち会った看護師です」
「あー」
「思い出しました?」
「覚えてない」
「そうだよね」
「うん」
「私、春雨 千春(はるさめ ちはる)です」
「春雨さんね?了解」
「ん?」
春雨さんに似た女性が近づいてくる。
「お姉ちゃん!?」
「やほー、千春の双子の姉の銘です」
なんだろ。
ゲームみたいに出会いがある。
でも、フラグはないんだよね。
かなしみだ。
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