01 俺には恋愛フラグすらない

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2020年7月5日 今日は日曜日。 雨は降っていない。 毎日が暑い。 今日、とうとうクーラーをつけてしまった。 水分補給をしようと冷蔵庫を開けた。 すると水がない。 なので水を入れにスーパーに向かった。 ボトルを買うと、そのボトルがある限り。 水は半永久的に入れることができる。 どんなからくりでどんなシステムでスーパーに利益があるのかはわからない。 でも、そんなことはどうでもいい。 俺は水を入れる。 その帰り道。 俺は黒いノートが落ちているのを見つけた。 なんだか気になる。 でもノートだ。 落ちているものでも拾うのは…… でも、黒いノートだ。 気になる。 表紙には【君、マニュアル】と書かれていた。 「なんだこれ?どんなマニュアルなんだ?」 俺はそのノートに手を触れた。 するとその表紙が変わる。 【猫屋敷純のマニュアル】 「え?俺のマニュアル?」 俺は少し驚く。 純って名前はよくあるけれど。 猫屋敷なんて名字……そうあるもんじゃない。 俺は恐る恐るそのマニュアルを開いてみた。 するとそこには俺の個人情報がびっしりと書かれていた。 初恋の歳から俺の身長体重、誕生日。 これは俺の説明書なのか? 捨てようにも誰かに拾われたら俺が恥ずい。 なので俺はそのノートをこっそり持って帰ることにした。
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