Friends ―朱里くんとタコちゃん―

　―――自分の容姿が嫌いだった。

　そう思っていたあの頃の自分では想像もできなかった。
　誰かと一緒に笑いあい、くだらない話をする自分の未来を

　誰かに理解されたいわけじゃない
　なんて、そんなのは強がりだ
　本当は傷つくのが怖かったんだ

　今はどうだろう。
　……やっぱり好きにはなれないかな。
　でも、
　隣で笑うキレイな子が
　「キレイ」というのだから

　そこまで嫌いってわけじゃなく
　悪くはないのかなと思うようになったのは
　俺にとっては大きな成長なのかもしれない。