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「26 サプライズパーティー」
今日ははりねずみのトミー以外が千年木の麓に集まって何やら相談中です。
実は明日トミーのお誕生日なのです。
トミーに内緒でパーティーを開くことにしました。
色々話し合って、千年木の周りをお花で飾り付けることにしました。
A
お花を用意するのは、シャム猫のルカと、白鳥のアイル。
お茶とお菓子を用意するのはセキレイのレン。
トミーに伝言を伝えに行くのは、ハスキーのカイ。
役割が決まったところで行動開始です。
ルカとアイルは少し歩いたところにあるお花畑に行ってピンクや黄色のお花を少しずつ摘みました。
レンはおうちに一回戻り、特別な時に入れるお茶の葉を棚から出して、お菓子を買いに行きます。
カイはトミーのおうちに向かいドアをノックします。
しばらくしてドアが開き、トミーが出て来ました。
「カイくん、こんにちは。どうしたの?」
「トミーくんこんにちは。明日予定ある?」
「明日は何もないけどどうかしたの?」
「明日の15時に千年木に来て欲しいんだ」
トミーはなんだろう?と思いましたが、必ず行く約束をしました。
あとは明日のお楽しみです。
次の日、トミーは時間通りに千年木に着きました。
でも誰もいません。
「あれ?誰もいない…」
そう思った時…
「トミーくん、お誕生日おめでとう!!」と木陰からみんなが出て来ました。
「え?お誕生日?」
トミーは、すっかり自分の誕生日を忘れていました。
「あ、ぼく、今日誕生日だ!」
千年木の周りは色とりどりのお花で飾り付けられています。
レンは用意した特別なお茶をカップに注ぎ、座るように促します。
カイは花冠をトミーの頭にそっと乗せました。
「みんな、本当にありがとう!こんな幸せな誕生日は初めてだよ」と満面の笑顔でお礼を言いました。
レンも、カイも、ルカも、アイルも笑顔です。
とても幸せで優しい時間がゆっくりとすぎていきました。
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