I wish I had been 5 minutes early

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 オリバーは体格通りの食べっぷりで、私達が食べきれずに残したラムチョップも口へ放り込んでいく。メアリーは「As always《いつものことよ》」と笑いながら皿を洗っていた。  三つ編みメガネのミキコとはほとんど会話が出来なかったが、もうひとりの留学生サキとは仲良くなることが出来た。サキはこの日の為に髪の毛を赤く染めたと嬉しそうに言っていた。サキは見た目通りの性格で、サバサバしていて話しやすい。  私は食事を終えてからサキの部屋に行き、一時間ほどお互いの夢を語り合った。サキの夢は映画制作会社で働くことらしい。私の夢は翻訳家なので、接点はゼロじゃない。いつか一緒に仕事が出来たらいいねと電話番号を交換した。  ミキコとも明日は喋ろうと心に決め、初日から夜更ししてはいけないと自分の部屋に戻った。  翌朝、ダイニングルームにミキコの姿は無かった。 「Where is Mikiko《ミキコはどこですか》」と私がメアリーに尋ねると、「She got homesick《彼女はホームシックで帰ったわ》」と告げられる。  昨日はそんな素振り一切無かったのに不思議だなと思っていると、地下へ続く階段からオリバーが上がってきた。 「Sent her to the airport《彼女を空港まで送ったよ》 アンシンシテ」  オリバーはそう言ってダイニングチェアに腰を下ろし、「Are you okay《君達は大丈夫?》」と言いながら私とサキの顔を順番に見ていく。  私とサキは首を上下させたものの、いつの間に空港へ送ったのだろうという疑問が頭に浮かぶ。往復三時間は掛かる道のりだ。夜中三時に家を出たのだろうか。  いつの間にか食卓にはミートパイが並んでいた。メアリーの「Eat before it gets cold《冷めないうちに食べて》」という声掛けに合わせて私達はフォークを取る。
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