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『大吉』の えんぴつを つくえの 上に なげだして 算数の ノートを ひらく。
しゅくだいが でたのだ。
思ったとおり、さっぱり わからない。
気分てんかんに テレビを つけると お母さんが おこった。
「しゅくだいは すんだの? さきにするって やくそくでしょ」
やくそくしたのだ。
したくはなかったけど、たんじょう日に テレビゲームのソフトを かってもらう という ゆうわくに まけたのだ。
ぼくは しぶしぶ つくえの 前に もどった。
そして じぶんの 目を うたがった。
答えが 書いて あったのだ。
人の ノートに いたずら するなんて ゆるせない!
でも、心の 広い ぼくは はんにんを ついきゅう したりしなかった。
なぜって、その答えが ぜんぶ あっている ような きがしたからだ。
「終わり よければ すべてよし」
そんな ことわざも あった ではないか。
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