86人が本棚に入れています
本棚に追加
再び膝に乗って、もう一度告白してしまったような恥ずかしい気持ちを誤魔化すみたいにキスの続きをしながら、やまちゃんのパジャマを先に脱がしてあげることにする。
「相変わらずあなたは煽ってくれるよね」
「そうかな……」
逞しい上半身にふわふわパジャマで抱き付いて。
彼の目をのぞきこんで、笑ってる目に嬉しくなって、ほっぺたにキスをする。ついでにぺろっと舐めてみる。
やまちゃんの肌はすこし硬くて、剃ったばかりのヒゲのあとがわずかに残っている。くすくす笑っているうちに目尻のしわがもっとたくさんになって、こう言ったら喜ばないかもしれないけど、やまちゃん、すごく、すごく、かわいい顔になっている。
「やーまちゃん。うふふ」
ぺろっとするたびにやまちゃんがなんともいえないかわいい感じになるので、つい、わたしは夢中になって首とか、のどぼとけとか、胸とか肩とか、たくさんなめてしまっていた。
ちゅっと音を立てたり。
すこしだけ歯を立てたり。
わたしはこんなんされたらきもちいいから、やまちゃんにもしてあげたくて。
でも、
「もう、それ、なんなのカーラ」
あれれ。
やまちゃん、それほど気に入っているようでもないのかな?
えー……。がっかりしてしまいそう。
「……ダメ? くすぐったいだけかな」
「ダメではないけど。なんだか、カーラは一生懸命でかわいいなぁ~って感じ」
最初のコメントを投稿しよう!